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2019年6月

2019年6月28日 (金)

夢から覚めない悪夢 ~影~

目の前に現れた敵を倒さんと、苦無を投げる。

初めての戦闘であったのに、スムーズに投げてヒットさせるのは、至難の業だ。

男はこれを難なくこなし、数発当てて倒してしまった。

Dsc_0043

 

「意外とあっさり片付いたな。それにしても苦無が無尽蔵に出るだと?どうなってんだ、このボディ」

 

戦闘中にインフォメーションが流れて来るのだが、それらが視覚化されて自分の状況が簡単に把握できる。

 

勿論、武器等の状況もチェックできる訳だが、今の男には苦無しか使えなかった。

 

不意に頭の中に謎の声が響く。
「ユーはまだ未熟!だが、焦らずに経験積んでいこうぜ?一生にツギャザーしようぜ!ベイビー!」
相変わらず、変なテンションで喋って来る。
「さっきから人の頭の中で五月蠅いんだが、お前は誰だ?」
男の問いにその声の主が初めて答える。
「(・д・)チッ仕方ねーなぁ。俺はお前の管理を司るメインCPUだ。ケロちゃんと呼んでいいぞ?」
相変わらず、ふざけた野郎である。
「因みにおいらは女だからな?変な気を起こすなよ?」
と、誰も聞いてない事を喋り出す。
「うるせーな!機械の体で欲情する方が気持ち悪いわ!というか、お前が女だとか知らねーよ!」
男はキレ気味に、このバカっぽいCPUに今の状況を取り敢えず聞いてみた。

「ユーはさっきも言ったけど、まだ未熟。ソロで多数を相手に戦うのは無理ゲーっすね。ちょこちょこと小賢しい事をしないと、レベルアップしないアルよ!」

レベルアップして何がどうなるのか良く分からないが、自分がまだ何も出来ない事は理解した。ただ何と戦うのかはまだ分からないが。

Dsc_0041

一方、スネークはまだ洞窟の中に居たが、何者かの気配を察知して、身を潜めていた。

「オタコン、ここには生物の反応はない筈じゃなかったのか?透明なクモみたいのが死んでるんだが?」

そう言うと、マイクロカメラでオタコンに状況を送る。

「うーん。おかしいなぁ・・・。こっちのモニターでは生命反応がないんだけど?というか、4時間前から何も変化起きてないけど?どういう事?」

スネークよりも先に監視していた筈のオタコンもこの状況には困惑するばかりだった。

「とにかく、状況がどんどん変な方向に進んでる気がする。俺は暫く気配を殺して、スニーキングする。会話をこれで一旦切るぞ」

「スネーク気を付けて。僕の知らない何かがあるみたいだ。モニターに映ってない何者かの気配があるなら、それはスネークのセブンセンスが察知したんだと思う」

この会話を最後に、スネークは気配を殺して光学迷彩のスイッチを入れる。

Dsc_0049

 

気配を殺して待つ事30分。スネークは信じ難い物を目の当たりにする。

そこには居るはずのないゲノム兵と見慣れない男の姿だった。

Dsc_0053

ゲノム兵とは散々戦ったので、良く知る相手だが、黒い男については何も分からなかった。小柄だが只ならぬ雰囲気だけは察知出来た。

「おい。この辺りでアウターワンの起動を確認したんだな?」

黒づくめの男は静かにゲノム兵に聞く。

「4時間ほど前ですが、GPSが戦闘データの収集を確認しました。何と戦ったのかまでは分かりません。他の分隊も捜索中であります」

どうやらこの辺りで、捜索が行われてるらしい。息をひそめて、様子を伺っているスネークはどうするか思案していた。

 

「こいつら・・・。例の作戦小隊の捜索隊か?のんびりしている場合じゃないな」

ゆっくりとその場から離れ、直ぐにオタコンに連絡する。

「オタコン!状況が一変した。この周囲に展開する部隊はどれくらい居る?」

急を要するので、暗号回線から衛星回線に切り替えて連絡を取る。

「スネーク、どうしたんだい?いきなりこっちの回線を使うなんて。何が起きた?」

間が抜けたオタコンを相手に、スネークは話を切り出す。

「のんびりしている場合じゃないぞ。例の実験部隊を捜索する「山狩り」が始まった。すぐに接触しないとまずい!」

それを聞いて、直ぐにオタコンが驚く。

「何だって!山狩りが始まってたのか。早過ぎる!」

オタコンも予想外の展開に戸惑っていた。

「スネークは直ぐに彼を追ってくれ。もう時間がない。捜索隊に見つかるのも時間の問題だよ」

男の足取りを大まかながらも、予想ルートをスネークに送信する。

「このルートで間違いないんだな?オタコンは引き続き、奴らの動きをモニターしてくれ。何か動きが合ったら、連絡してくれ。頼む」

 

遂に影が動き出すのだが、それは余りにも速かった。記憶を失った男を巡る戦いの火ぶたが静かに切り落された瞬間であった。

 

 

 

2019年6月26日 (水)

夢から覚めない悪夢 ~遭遇~

洞窟を出たは良いが、どこに向かえば良いのか?記憶をなくし、ここがどこなのかすらも分からない男は路頭に迷っていた。

 

 

Img_0017

 

「それにしても、ここは一体どこなんだ?」

 

何度も同じ事を考えては、ぐるぐると考えがまとまらない。

 

自分の体が機械になっていた事も驚いたが、食欲すら起きないと知って、更に驚いていた。

 

自分以外、周りには生命の反応はない。男の脳は小さなスパコンと繋がっていて、リアルタイムに周囲の状況を察知出来る。
便利と言えばそれまでだが。これが24時間続くのは常人には耐えられないばかりが、発狂してしまうのではないだろうか?

 

色々なデータが頭に流れて来るのだ。それも24時間、365日である。

 

時間にしてどれぐらいが過ぎただろう。
空を見上げると、太陽がちょうど真上にあった。地球の標準時間だと12時辺りだろうか?

 

「色々考えるのは後回しだな。兎に角、周囲を観察してみるか」

 

そう言うと男は岩から降りて、宛てもない方向に歩き出そうとする。

 

「カサ・・・カサカサ・・・」

 

小さい音がゆっくりとこっちに向かって来ていた。そして、それは突然現れた。

 

「うお!いきなりなんだ?気配もなく忍び寄って来やがった!」

 

それは明らかに男を敵と見做していた。いや、獲物として見ていたのかも知れない。気配を殺し、静かに忍び寄って来るのはまず友好的ではないだろう。

Img_0021

「透明な・・・クモ?」

 

記憶がないのに、なぜ名前が出て来たのか?
それは先程のスパコンの仕業だった。
「お?名前は何々?ヒュージースパイダーだって?って、いきなり名前出て来るのか?」
男は軽い驚きと共に自分が益々、機械であると実感したのだった。

 

「ちっ!コイツ、俺を食うつもりか?黙ってやられるかよ!」
Img_0020

 

言うな否や、刀を抜刀する構えになる。だが、ここでとんでもない事が起きた。

 

「む?刀が抜けない!どうなってるんだ?」
その瞬間、頭の中に誰かの声がした。
「ユーはまだ未熟アルネ!刀は抜けないアル!」
いきなりの事でかなり驚く。
「な、なに?俺が未熟??レベル上げしろってか?」
頭に響いた声に反論するが、答えは返ってこなかった。兎に角、これでは戦いようがないのは事実だった。

 

今扱える武器は苦無だけらしい。男はその苦無を握りしめ、敵と見做したクモに戦いを挑むのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

数時間後、男が目覚めた洞窟に1人の男が潜入していた。
「オタコン、今到着した。待たせたな」
Img_0032

 

「スネーク遅かったね。目標は既に動いてる。彼に急いで接触してくれ。」
黒いバトルドレスに身を包んだ男は静かに、そして無駄のない動きをしていた。
「全く・・・。人体実験を行ったらしいだと?しかも、訳分からん場所でやるか?逝かれてるな、奴ら」
小型の骨伝導マイクに文句を言いながらも、記憶をなくした男を追って行く。

 

物語は静かに、そしてゆっくりと動き出していた。得体の知れない何かもまた、確実に男に忍び寄っていた。

 

 

2019年6月16日 (日)

夢から覚めない悪夢 ~始まり~

「俺は誰だ・・・。ここはどこだ・・・?」

一切の記憶を失い、自分が誰なのかさえも忘れた男が一人、見知らぬ洞窟らしき場所で目覚めた。

Photo_15

静寂な暗闇に一筋の光が差し込むこの洞窟に、人の気配、動物の気配すらも感じられなかった。

ひんやりとした洞窟の空気は、あらゆるものを拒むかのように辺りを支配していた。

男はうつぶせの状態で目が覚め、暗がりの中で身を起こした。

「うん?俺の体・・・。どうなってるんだ?」

薄暗い中で自分の体を触って、自分の体の異変に気が付いた。

「お、俺の体・・・。機械・・・なのか?」

色々と触ってみたものの、自分の体が硬く冷たい事しか分からなかったが、水辺で自分を見た瞬間に益々混乱してしまった。

 

「な、なんだこりゃ!?」

 

水が鏡となって自分を映した瞬間、自分が人間じゃない事に気付く。

色々と訳が分からないままだが、まずはこの洞窟から出る事を決めて歩く事にした。

 

出口に向かうにつれて、徐々に明るくなってきたが、一向に人や動物の気配はなかった。

Photo_16

「やっと出たか・・・。それにしてもここはどこだ?まずは自分探しと周囲を調べるか・・・。やれやれ」

 

自分探しを兼ねた放浪の旅が幕を開けた。これが夢で逢って欲しいと願う男の一筋の希望は直ぐに絶望に替わると知らずに・・・。

お久しぶりです!

いやぁ。ずーっと放置してて、存在そのものを忘れてましたよ?(苦笑)

 

 

んで、いきなりなんですけど、ジオラマストーリーを唐突に始めますたwww

まぁ今回はfigmaオンリーで撮影していくので、割と楽だけどね。

 

という事で、次から始めます!w

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