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2011年11月20日 (日)

ガンダム ~名もなき兵士のレクイエム~ 片鱗

ダーウィンへ逃亡するドム3機を追いかけて、ファルク小隊はいよいよジムスナイパー2の射程にドムを捉えようとしていた。

「ファルク隊長、ジムスナイパー2の射程圏内まであとわずかです。このままの速度なら後2分程度で追いつけます」

ジムスナイパー2のスコープを見つめながら、レッタ三等准尉がファルク中尉に状況報告する。

「ですが、射程に捉えてもFCSの修正は容易ではありませんね。もう少し近づけば自動補正が可能なのですが…」

ファルク中尉もそれは十分承知しているが、敢えて次の事を伝える。

「我々の存在を知られる前に、1機でも減らしておく方が何かと闘い易くなる。よって、10km以上距離を取って、狙撃する。難しいと思うが、ドムの数を減らしてくれ」

追尾されている事を知らないドム3機は一目散にダーウィンを目指していたが、ジムスナイパー2のバイザーゴーグルが下がり、ドムを補足する。

「風力3、 磁場補正コンマプラス0.5…、光学補正スタンバイ」

レッタ三等准尉の復唱を聞きながら、固唾を飲んで見守るファルク中尉とキョウスケ軍曹。

その数秒後にレッタ三等准尉が悲鳴を上げる。



「ダメだ!自動補正が追いつかないです。画像が地面からの輻射熱でゆらいで照準が合いません!!」

その報告を聞いたファルク中尉は念を押すように言いつける。

「一発必中じゃなくてもいい。とにかく敵の戦力を分断できれば後はなんとかする。構わずに撃て!」

その命令を聞いたレッタ三等准尉は、自動照準からマニュアルに切り替えて、光学補正などを修正しながら狙いを定める。そして次の瞬間、ジムスナイパー2のライフルが眩い閃光を放ちながらドム目掛けて直進する。

「こ、後方より熱源探知!ビームによる狙撃です!!」

「な、なに~!?」

Img_1350
不意を突かれた、ドム3機は慌てて陣形を崩して回避行動を取る。

ドムに搭載されている熱核ジェットホバーのAMBACは、直線的な回避なら、全MS中でもトップクラスだ。横移動やジグザグなどの回避運動もそつなくこなせる。そのドムが体勢を崩すのだから、コクピット内にいるジオン兵は相当驚いているのだ。

だが、射程外からの狙撃は間一髪で避けられてしまい、見事に失敗してしまう。

「隊長!我々が尾行されたとなれば、敵に集結地点を知られてしまう可能性があります!ここで奴らを叩きましょう!」

不意を突かれた形だったが、反転して連邦が居る方向に向かって猛然と突っ込んで来る。その間にも射線から外れるように照準を合わされないように各機が散開する。

Img_1360

「くそ!外したか!!レッタ、お前は一気に下がれ。奴らに気づかれた以上狙撃は当たらないと思ったほうが良い。キョウスケ、俺とお前で奴らを叩くぞ!」

レッタ三等准尉は下がりながらもドムに狙撃を試みるが、ファルク中尉の予想通りだった。

「よし!行くぞキョウスケ、付いて来い。奴らに目に物を見せてやる!」

下がるレッタ機を尻目にファルク機とキョウスケ機は一気にダッシュしていく。相対的な速度ではこちらが劣るが、決して不利ではない。

双方の視界に会敵した時点で、すでに射撃戦が始まっていた。連邦側がビーム兵器主体なのに対し、ジオン側は実弾主体という構図だ。これが、ジムとザクの戦いであれば、弾数の多いザクが多少有利という具合だが、決定的な勝機にはならない。最後はやはりパイロットの腕次第だ。

中々当たらないので、近接格闘仕様のキョウスケは次第に苛立っていた。

「中尉、俺が奴らを引き付けます。その間の援護をお願いします!」

そう言うと一気に飛び出して、ドムに迫る。

「おい!キョウスケ、止めろ!お前の腕ではまだ無理だ!戻れ!!」

Img_1317

(ここで俺がやらなきゃ、誰がやるってんだ…。このジムストライカーなら出来ない事じゃない!)

心の中で呟きながら、自身を奮い立たせてドムに突っ込んで行く。




見慣れないジムが突如飛び出してきたので、ドム3機は狙いをジムストライカーに合わせる。

「見慣れないMSだが、運がなかったな。悪く思うなよ」

ジャイアントバズのトリガーを引こうとした瞬間、見慣れないジムが予想外の行動をしたので呆気に取られる。

太陽を背にして一気にジャンプしたのだ。幾らセンサーが発達しても太陽を背にされると照準が合わせられないのだ。これをキョウスケ軍曹は利用して、間合いを詰める。

「やらせるか!」

着地して一気に加速したジムストライカーは、マシンガンを連射しながら、ドムをけん制する。マシンガンで倒そうなどと思ってないのだ。そして、マシンガンを捨て去って、ツインビームスピアに切り替える。

「いっけーーーーー!」

Img_1353

ジムストライカーのシールドチャージで切り替えのタイミングを見計らう。

その動きに翻弄されたジオン側は見事にシールドチャージを受けてしまう。

「な、なんだ、コイツ!」
ヒートサーベルを抜こうとしたが、それを阻止されてしまった上に、動きまでも封じられてしまう。だが、ドムの体勢を崩すのがやっとだった。後方にいたドムがその隙を突いてジャイアントバズを連射する。

だが、次の瞬間からジムストライカーの動きが変わる。この動きをジオン、連邦側ともに目撃するのだが、全員が一様に同じ言葉を発する。


「な!まさか!?こいつ…。NTか!?」

普通のMSなら回避不可能な距離からの攻撃なのに、それを難なく避けてしまったのだ。

「キョウスケ…。お前。何でそんな動きが出来る!?」

後ろから援護していたファルク中尉も一瞬、手が止まるほどの衝撃だった。

「あれ?俺、避けてる?何だ…。頭の中で何かが閃いた気がしたら敵の動きが読めるぞ…」

避けた本人すらも自覚してないのだが、その「ニュータイプ」の片鱗を徐々に開花させていくのだった。









一方、サイド6リボーコロニーでは大破したNT-1アレックスの修復が進められていた。

「なんだって、これをまた修復するんだよ…。俺らの休日を返せよ!」

「文句言うなよ…。けど、これを地球に送れってのもまた意味が判らん…」

作業員は知らない事だが、この決定を下したのはジョン・コーウェン准将だったのだ。

Img_1364
アレックスにとって、これが最後の出撃になるのだが、これは一部の連邦士官しか知らない事だった。これがパースに届く頃には1年戦争が終結しているのだった。

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コメント

NTに覚醒し始めてる・・・だけど、なんかオチがありそうな予感w

mixでキリシマさんが先走りしたので、そのオチは却下になりました(爆)
さ~て、どうしようかなぁ~w

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